沖縄県立沖縄盲学校校長通信第3号令和2年6月11日(木) 文章責任者:校長村吉和枝 44名の幼児・児童・生徒 一人ひとりの輝きで キラリ(星)沖縄盲学校 『梅雨明けも、大好きなプールの授業も間近です!』 大雨と雷が続きましたが、お住まいの地域では大丈夫でしたか?天気予報を見ると梅雨明けも近いようです。厳しい暑さがやってきますので体調管理には気をつけましょう。 新型コロナウィルス感染症対策に向けて、ご家庭でも日々の健康管理や検温、咳エチケット、手指消毒や手洗い等、ご協力いただきありがとうございます。引続きお願いします。 【写真】登校でスクールバスに乗っている小学部のたつみさん。スクールバスの椅子にチャイルドシートを設置して、それに腰掛けていますが、両足をあげてちょこんと座る竜実さんは可愛いです。登校を頑張っています。 【写真】寄宿舎からの登校の様子で、ピンク色のレインコートを着て、左手に白杖を持ち、正門から玄関に向けて階段を下りてくる千夏さん。 学校が再開し、当たり前の登校風景にも感謝の気持ちが湧いてきます。高等部3 年生の千夏さんは入舎生で、寄宿舎からの登下校は正門を利用し、雨の日もお気に入りのピンクの雨合羽でご機嫌よく登校します。幼稚部から在籍した小学部3 年生の竜実さんは進級するにつれ、今年度からご家族の協力もありスクールバスでの登校も多くなり、1 校時からの学習もスムーズになってきました。生活リズムの大切さをあらためて実感しています。 【写真】事務室の先生にお届け物(家から持ってきた書類が入った封筒)を渡す、小学部のこいきさん。家から黒い色の大きな歩行器を持ってきて、歩行訓練をしながら自分で移動できるので笑っています。担任の千晴先生が優しく見守っています。 【写真】中学部の星奈さんと水李さんが、腰をかがめて一生懸命にデッキブラシでプールの周辺をごしごし磨いています。清掃してくれてありがとう。 また、歩行器を自宅から持参し歩行訓練を行っている児童もおり、学校では歩行器等の補助具の利用では保護者や訓練を行っている関係機関との連携を図ります。小学部のこいきさんも目的をもって移動する喜びを感じながら学習を頑張っています。 15 日に待望のプール開きがあり、現在、生徒と教職員でプール清掃を頑張っています。三密回避のため、プールの安全祈願は教職員で行います。プールの授業でも感染症対策を徹底します。 【写真】高等部普通科2組の教室で、照屋清美先生から点訳絵本をプレゼントしてもらい、喜ぶゆきさんです。ゆきさんの手には「アイウエオ」の絵本が握られています。清美先生も元気な笑顔です。 去った3 月に本校を退職なさった照屋清美先生が絵本に点訳を行って、2 冊の絵本を贈呈してくれました。本校で学んだ点字点訳の力を退職後も本校の為にボランティアで提供してくれるそうです。点訳絵本は図書室にあります。大切に読みます。ありがとうございました。 ニュース 今月の校長通信は幼稚部、医療的ケア、視機能相談、100 周年事業の取り組み、寄宿舎、高等部専攻科の外来治療再開等を掲載します。 長期に渡る学校休校で、夏休みが短縮されます。現在、学習保障の視点で学校行事や年間指導計画の見直しを行っていますが、1 学期の終業式と2 学期の始業式について、お知らせいたします。 夏休みは8 月1 日(土)~ 10 日(月) 1学期終業式は8 月28 日(金)13:30 下校 2学期始業式は9 月3 日(木)通常授業 ※ 8 月31 日(月)~ 9 月2 日(水)は旧盆で、本校は寄宿舎生に離島北部の生徒在籍のため旧盆臨時休校。9 月5 日(土)を登校日とします。詳しいお便りは後日配布します。 【写真】お母さんと一緒に幼稚部の畳間に座って、笑顔いっぱいのたくまさん。 【写真】幼稚部の畳間に座り、涼子先生が小さなキーボードをならすと、鍵盤に手を伸ばし、お誕生日の歌をみんなで歌ってお祝いしました。たくまさんは、今月8 日が6 歳のお誕生日でした。お母さんも一日違いのお誕生日でお祝いの歌に満面の笑顔のたくまさん、涼子先生、お母さん。 幼稚部は3 歳から5 歳児の幼児が1 年ごとに入学許可と修了認定が行われ、原則、保護者参加での保育です。今年度は1 名の在籍ですが、小学部他との交流授業、自立活動、遊びの学習を中心に発達を促します。 支援部主催の保護者支援「ピアサポート」も㋆から、月1回で開催されますので、ご案内文書を確認の上、ご参加ください。第1回は校長講話です。 【写真】小学部のらんさんとお母さん、看護師の作取さんと朝の健康チェックをしています。今日も元気です!らんさんが両手を伸ばし、作取さんの手を触っています。後ろでお母さん、横で、担任の政美先生が笑顔で見守っています。 医療的ケア本校には県教育委員会「特別支援学校における医療的ケア体制整備事業(医ケア)」により、嘱託看護師(会計年度任用職員)1 名が配置され、医ケアを安全かつ適切に実施し、学習活動が円滑に進めるための学習環境を整えています。 今年度のPTA 総会「書面決議書」にご回答して提出いただきありがとうございました。ただ今、集計と決議報告書を作成中です。後日、100 周年期成会総会資料と合わせて、ご報告いたします。また、15 日(月)16 日(火)は授業参観日です。両日の13 時半から創立100 周年記念品作り(焼き物コースター)を行います。短時間でも大歓迎なのでご協力お願いします。 創立100 周年記念品作り各学部では図工や美術の時間に焼き物コースター作り取り組んでいます。目標300 個です。保護者の皆さまにもぜひ、ご協力をお願いします。心を込めて記念品を作りましょう。 【写真】左には、コースターの見本があり、丸型の型はめ。右側には、用紙に図案が印刷されています。表には沖縄盲学校の校章と学校名、裏には創立100周年記念品、2021年5月1日と記載されています。 【写真】灰色の固まった土を木づちで土砕きを頑張っています。中学部のあおいさん、こうさんが美穂子先生と一緒に作業して、向かいにはほたかさんが慣れた様子で一人で頑張っています。 【写真】砕かれた土を土嚢のような袋に入れて、水を含ませて、3袋がぶら下がっています。その下には滴り落ちる水をためるバケツが置かれています。土づくりを行う、水ひ作業というらしいです。 【写真】土をこねて空気抜きを頑張る高等部です。美術室前の広場にある大きなテーブルに高等部のひろむさんとこうきさんが座って、テーブルにおいてある丸まった土を両手で力強くたたいています。 「楽しい寄宿舎(余暇活動や宿題、舎友会選挙に取り組む)」 寄宿舎には、20 名の舎生が入舎しています。小学部1 名、中学部6 名、高等部普通科6 名、専攻科7 名です。そのうち離島1 名、北部2 名で県内各地から様々な年齢層の児童生徒が互いに教えあい、支えあって、スムーズに生活ができるように寄宿舎生活を楽しんでいます。寄宿舎でも感染症対策を徹底し、担任や保護者と健康管理の連携を行い、寄宿舎行事や学習、日常生活指導、余暇活動等に取り組んでいます。夕方、寄宿舎前の広場でキャッチボールやけん玉遊び、将棋をしたり、お部屋から聴こえてくる三味線の音色に癒されたり、特に専攻科の皆さんが学齢児の後輩に日課の流れや浴場などの使用方法を教えてあげるなど、頼もしいです。 【写真】30センチ位の大きなけん玉に挑戦して、見事成功した嬉しそうな紅さんと祥子先生。新入舎生の紅さんは舎の生活も慣れてきたようで笑顔いっぱいです。 【写真】畳間前に設置された投票会場の様子。舎友会会長選挙は、南風原町選挙事務所から選挙に使う道具一式を借用しています。役員は次号で紹介します。 【写真】ほたかさんが鉛筆で投票用紙に記入してます。真剣な表情のほたかさん、だれに投票したかな? 【写真】入舎2 年目のるいさんは自分のお部屋の学習机でお勉強しています。机いっぱいに宿題が広げられて、なんだか疲れた表情のカメラ目線です。 本校では自校給食で、6 月の第1週は「歯と口の健康週間」に合わせて、噛み応えのあるかみかみメニューが提供されました。一口20 回以上よく噛んでいただきましょう。食器も新しくなり、割れにくくなり、安心安全です。 【写真】かみかみメニューのあわごはん、豚肉のゴマみそ焼き、かみかみサラダ、わかめのすまし汁、焼きチーズと小魚のデザート、牛乳です。もう一つは大好評の沖縄そばメニューです。 また、今月23 日は慰霊の日です。本校では平和教育月間に取り組んでいます。図書室では触れる戦争遺品、パネル展示、視覚障がいと沖縄戦の新聞記事掲示、平和を祈る手形作成、22 日(月)の給食は戦時中の食べ物を予定しています。 【写真】図書室前の掲示板に平和教育月間と書かれた看板があり、そこには、「視覚障がいと沖縄戦」の新聞記事がたくさん掲示されています。 【写真】本校と県立図書館蔵書のパネルや手で触れる戦争遺品(爆弾で壊れた水筒ほか)が図書館内に展示されています。 視機能相談月1 回の視機能相談では照屋邦子先生(照屋眼科)が来校し校内外の相談を行います。沖縄県では、昨年、県内初の視覚支援ネットワーク「ゆいまーる」が開設されました。QRコードが表示されています。 【写真】自立活動室で中学部の生徒の視野検査を行う照屋先生。 【写真】専攻科3年生の野原徹博が濱元教頭にマッサージの施術をしています。教頭は目をつむり気持ちよさそうで、施術後の感想は「体重が5キロ減ったようだ」と言ってました。(笑) 外来治療室の紹介。本校では完備された施術室を整え、授業の一環として外来患者を受付けてます。感染症対策を行い今月中旬、再開します。