暖かく、心地よい、はるかぜの中スタートした今学年度もあっという間に過ぎ・・・。 季節は「冬」、12月を迎えました。今年の夏は、「暑かった!」の一言に尽きるほど、毎日暑い日が続いていましたね。ようやく吹いてきた北風に嬉しさを感じたものの、最近の寒暖差には体調管理の難しさを感じる今日この頃です。  今回のはるかぜ2号は、夏休みの進路部の取り組みや2学期の各学部の活動の様子についてお知らせします。   中学部【キッザニア福岡にてお仕事体験してきました!】  11月16日~18日、中学部1・2年生7名と職員8名で修学旅行に行ってきました。 2日目は「キッザニア福岡」で約70種類の仕事から選び、ヤマト運輸、漢方研究所、看護師、警察官、銀行員など多様な職業を体験しました。働くと専用通貨【キッゾ】がもらえ、銀行口座を開設したり買い物も楽しみました。 生徒からは「働くって大変」「新生児が重くてびっくり」「カメラマンもいいかも」などの声があり、将来の仕事への意識が高まる良い体験となりました。※生徒の様子は校内掲示でぜひご覧ください 高等部普通科【  後期就業体験  】  高等部普通科では、3年生の希望者を対象に、後期就業体験を実施しました。今年度は、3名の生徒がそれぞれ希望する事業所へ体験に行きました。安里武尊さんは、宜野湾市にある就労継続支援B型事業所「はごろも」で5日間の体験を行いました。初日は少し緊張した様子も見られましたが、みんなの前で自己紹介をしたり、職員や利用者の方々の名前を覚えて積極的に話しかけたりする姿が見られました。作業内容は、クッキーを3枚ずつ袋に詰める作業や、使い捨てスプーンのシートを4枚ずつに分ける作業などがありました。他校からの実習生や利用者の方々と協力しながら、意欲的に取り組むことができました。伊計礼二さんは、那覇市にある生活介護事業所「彩風の杜なは」で2日間、南城市にある生活介護事業所「BBトレ」で1日間の体験を行いました。「彩風の杜なは」では昨年度に続き2回目の体験となり、担当職員の方もBさんのことを覚えていてくださり、安心して過ごすことができました。施設内は車いすの利用者も多く、各部屋やトイレも広く設計されており、快適な環境の中で入浴や食事の支援などを体験しました。波平蒼生さんは、南城市にある「BBトレ(生活介護)」で1日間の体験を行いました。この日は礼二さんも一緒に参加し、新しい環境の中でも緊張することなく、利用者の方々の会話に耳を傾けたり、ギターの音に合わせて歌を歌ったりと、終始和やかな雰囲気の中で楽しくリラックスして過ごすことができました。それぞれの生徒が、実際の現場で貴重な経験を積むことができ、今後の進路選択や社会参加に向けて大きな一歩となりました。 寄宿舎【 先輩の講話  】  9月8日(月)沖縄県視覚障害者福祉協会会長 知花光英さんを講師にお招きし、「先輩の講話」が行われました。今後の学校生活や卒業後の生活の充実、社会的視野を広げることへ繋げるために ①昔の盲学校や寄宿舎生活について ②視覚障害者であっても挑戦し続けること等の貴重なお話を拝聴しました。  【 福祉サービス事業所見学  】  今年度も夏休みを利用して、学校近隣の福祉事業所を見学しました。さまざまな支援の形や働き方を知る貴重な機会となりました。 ①就労支援いじゅの木(南風原町・就労移行支援/就労継続支援B型)  広々とした3階建ての施設で、屋内では商品の梱包、屋外ではカゴ洗浄や水やりなど多様な作業が行われていました。就労支援のほか、グループホームや児童デイサービスも併設されており、本校の卒業生も活躍しています。 ②就労センター首里(那覇市・就労継続支援B型/生活介護)  住宅街にある落ち着いた雰囲気の施設で、お菓子の箱詰めやタオルのクリーニングなどの作業を実施。作業工程を細かく分けることで、利用者が自分に合ったペースで働ける工夫がされていました。2階には生活介護のスペースもあり、長く安心して通える環境が整っています。 ③株式会社ハートランドおきなわ(就労継続支援A型)  ベーカリーでのパン製造や品出しなど、実際の店舗運営に関わる作業を体験。衛生管理やルールが徹底されており、働く人たちは丁寧に業務に取り組んでいました。最低賃金の保障や社会保険、交通費支給など、就労条件も整っています。 ④桜山荘デイホーム さくらんぼ2号館(生活介護)  音楽に合わせたダンスや楽器演奏など、明るく楽しい雰囲気の中で活動が行われていました。同じ建物内には児童デイや高齢者施設もあり、行事を通じて世代を超えた交流が行われています。  見学の資料や写真は、3階「進路情報室」にあります。興味のある方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。 【高等部専攻科】 【2025 第2回スキルアップセミナー】 スキルアップセミナー開催報告(第2回) 7月9日、外部講師を招いてスキルアップセミナーを開催しました。今回は、全国で訪問マッサージを展開する株式会社フレアスより、本社研修担当の方にお越しいただき、【寝たきり患者様への下肢施術】をテーマに実技指導を行いました。専攻科1~3年生全員が参加し、体位変換が難しい方への工夫や、あんま施術の新しい手技などを学びました。 生徒からは「自分の技術として取り入れたい」「不自由な方への施術に役立つ」といった声が多く寄せられ、講師の周りで熱心に学ぶ姿が印象的でした。 次回、第3回セミナーは12月17日開催予定です。お楽しみに! 【夏期就業体験】    8月18日(月)~8月20日(水)、専攻科3年生7名がそれぞれ1~2日間、1~2カ所の事業所で就業体験を実施しました。但し、8月19日(火)に予定していた実習は台風接近のためやむを得なく中止いたしました。   下記の目的をもって実習に臨みました。  ①現場で働くことの実体験を通して、仕事観を醸成し、個々の進路選択を考える機会とする。  ②普段学んでいる内容を現場と関連付け、自らの課題を認識し、今後の学習に活かす。  ③現場で必要とされる円滑なコミュニケーションについて、視覚障害に関する自己開示、援助依頼等を含めたスキルを身につける。  【就業体験先】 ① ゆい鍼灸整骨院(那覇市古波蔵)    ②とも治療院(那覇市寄宮)  ③イオン琉球株式会社 (南風原町兼城)  ④光文堂コミュニケーションズ株式会社(南風原町兼城)  ⑤絆愛こころクリニック(北谷町吉原)  ⑥グリーンハウス長堂(豊見城市長堂)  ⑦株式会社フレアス 沖縄営業所(那覇市銘苅)    ?(専2)企業見学   9月30日(火)、専攻科2年生3名が浦添市城間にあるSCSKサービスウェア株式会社を訪問し、見学させていただきました。   その会社には、本校卒業生3名がヘルスキーパーとして活躍しており、その様子を見学させていただきました。  【目的】  (1)企業から視覚障害を有するヘルスキーパー(企業内理療師)に対し求められている技能(施術の技能やコミュニケーション能力等)について学ぶことにより、今後の進路選択の参考にする機会とする。  (2)ヘルスキーパーの業務内容全般(予約の管理方法等を含む)を学習する機会とする。  (3)本校卒業生がヘルスキーパーとして就労する企業を見学することにより、学習した内容と普段学んでいる内容を関連付け、自らの課題を認識し、今後の学習に活かす。また、その活躍、貢献ぶりを拝見、拝聴することにより、就労への意欲を喚起する。  【生徒と先輩とのQ&A(抜粋)】   生徒から40問近くの質問をさせていただきました。その中から5つ紹介いたします。  Q:出勤時の移動手段はどうされていますか?  A:路線バスや家族の送迎  Q:予約の方法はどのように管理していますか?  A:web予約なので各自のパソコンで管理  Q:予約の入っていない時はどのような業務がありますか?  A:洗濯、備品管理、カルテ整理、メールチェック、予約管理、救護室管理  Q:社員への広報活動(キャンペーンなど)はどうしていますか?  A:ヘルスキーパーメンバーで色々提案し、最終的には上司へ確認、相談し、実施  Q:業務のやりがいや大変さなどを教えてください。  A:疲労回復を手助けしているのがやりがい、全体への周知、新規獲得が大変。  【高等部進路講話】   11月28日(金)、高等部(普・専)生徒16名、職員10名を対象に令和7年度高等部進路講話を実施しました。  今回は初の取り組みで、熊本県立盲学校進路指導部が毎年度主催している社会の第一線で活躍しておられる視覚障がい当事者のお話をZoom上で聴取する学習会にオンラインで参加させていただきました。 【講師プロフィール(堀内 佳美 様)】   1983年生まれ、高知県出身。生まれつき目が不自由で、後に完全に失明しました。地元の高知県立盲学校を卒業後、東京の筑波大学附属視覚特別支援学校へ。高校時代にアメリカへ留学した際、タイ人の友人と出会ったことをきっかけにタイに興味を持ち、帰国後にタイ語の勉強を始めます。国際基督教大学(ICU)に進学し、大学時代にタイへ留学。そこで本や情報にアクセスできない現地の子どもたちの現実を目の当たりにしました。   卒業後、大手証券会社で翻訳家兼翻訳管理者として勤務しますが、国際協力こそ我が道と、約2年で退職。インドでNGOの設立・運営を学び、2010年にタイへ戻り、「アークどこでも本読み隊」を設立。「本は世界の窓」を理念に、移動図書館の運営や、少数民族の子どもたちへの教育支援を続けています。現在、アークの代表として活動中。  ~進路指導部コメント(熊本県立盲学校)~   「自身の経験談や活動が生徒・保護者さんの参考になれば」と、講話のご依頼を快諾いただきました。彼女の明るくポジティブな考え方は、みなさんが将来を思考するための有用なヒントになることと思います。  【生徒の感想、学んだこと(抜粋)】  ・手で触れて確認することの大切さ、動くことでバランス感覚をとれたこと。  ・周りの人も心配するより信じて見守る事で、その子の行動が広がる。  ・「見えなくてもなんでもやらせてあげてください。危ないからと心配で、子供がやろうとすることを 止めないで」が印象に残った。  ・できないとおもっていたことも、行動に起こし、小さなことからコツコツとやっていれば必ず、協力者が出てきて、応援んしてくれる。  ・辛いことがあっても頑張っていれば、見方になってくれる人もいる。  ・本を作ることにより、人の役に立ち、人に喜ばれ、それが働くということにつながる。それが生きがいになっているんだなと思いました。私は今、学生で人の役にたてていないので、卒業後、働いて誰かの役に立つことで生きがいを感じたいと思いました。